サプリメントの選びかた

サプリメントの選びかた

サプリメントの選びかた

 

サプリメントは摂っているけれど、なんだかピンとこなくて…

 

今、日本では、サプリメントを買う費用が、
薬を買うよりも多くなっています。

 

しかし、ほとんどの人は、どんなサプリメントを、
どう使えばよいのか分からずに
何となく使っているのではないでしょうか?

 

そうして、
サプリメントには「効果がある」とか、「ない」とか言っています。
しかし、良いサプリメントを使えば、ちゃんと効果が出ます。

 

サプリメントメントを使いたいけれど、
サプリメントは分かっているようで、
実は良くわかっていないという方が多いのです。

 

サプリメントの選択を間違えると…

 

美智子さんは大学を卒業して就職をしたのですが、
職場の人間関係のストレスや仕事の疲れから体調を崩して
顔にニキビがたくさんできました。

 

若い女の子ですから、ニキビは気になります。

 

そこで、美智子さんは油分抜きダイエットを始めました。
体重はどんどん減っていきましたが、
ニキビはあまり治りません。

 

そのうちに生理が止まり、疲れが一層ひどくなりました。

 

その頃、友人に奨められて
抗酸化のサプリメントを摂り始めました。

 

しかし体重は減り続け、あまりに疲れるので病院に行くと、
甲状腺の機能がひどく低下しているといわれました。

 

その後も体重は減って
とうとう35キロ位になってしまいました。

 

あちこちの病院を紹介されたのですが、
一向によくならず、病院から心療内科に入院を勧められました。
それは断ったそうです。

 

どうしようもなくなって、
私の所に電話相談をしたいという連絡が入った直後、
職場で倒れ、心療内科に緊急入院してしまいました。

 

美智子さんの例を考えてみると、
自宅からの通勤で一応食事は食べていましたが、
新しい職場や人間関係のストレスは、ビタミンB群や、
ビタミンCを始め
多くのビタミンやミネラルをたくさん消耗します。

 

ニキビができたのも、それらの栄養素の不足が原因です。
ストレスや油分抜きのダイエットは、栄養素不足になり、
ホルモンのバランスも崩しますから、生理が止まりますし、
甲状腺機能の低下も起こします。

 

ここで必要な栄養素は、
ビタミンやミネラル、脂質、タンパク質などです。
抗酸化物質のサプリメントだけを補っても追いつきません。

 

栄養素が不足すると、どんな状態に?

 

ビタミンB1を例にしましょう。
ビタミンB1の最低必要量は0.23mg/1000kclです。
ところが、わずか0.01mg欠乏するだけで,
だるい、疲れた、食欲がないという症状がでてきます。
数日間欠乏が続くと、無気力になったり、
ゆううつになったりします。

 

さらに、B1の欠乏状態が1ヶ月続くと,
心臓や胃に変調が表われ、
5ヶ月も続くと胃酸の分泌が停止して、心電図も乱れてきます。

 

美智子さんの場合、ダイエットによる栄養素不足から、
胃酸の分泌が低下して、
胃潰瘍、十二指腸潰瘍まで起きていました。
それでも、病院では薬を処方して、肥るようにと言われました。

 

病院の薬と抗酸化サプリメントを摂って
食事を無理をしても食べるようにしていたのですが、
どんどん痩せていき、とうとう倒れてしまったのです。

 

美智子さんの場合、
まずサプリメントの摂り方に問題がありました。

 

栄養素は、
単独ではなくお互いに影響し合って体の中では働きます。

 

サプリメントは栄養補給が目的の栄養補給食品ですから、
まず、基本的なビタミン・ミネラルがすべて入っているもの
(マルチ・ビタミンミネラル)を摂ります。

 

それから、その人に特に必要な栄養素、
例えばビタミンC、ビタミンE、カルシウム、
マグネシウムなどを摂ります。

 

ですから、美智子さんも抗酸化サプリメントを摂る前に、
食事の見直しと、マルチビタミン・ミネラルで
栄養素全体のベースを造ることが必要でした。

 

サプリメントって何?

 

◆アメリカでは
アメリカでは、
「サプリメント健康・教育法」(DSHEA)
という法律があり、
サプリメントは「食品」と「薬」の中間的な存在です。

 

「サプリメントは、体に役立ち、
病気の予防や体の機能の積極的改善ができるもので、
既に効果が実証されているもの」
と明確に定義づけられています。

 

また、効果の裏付けである科学的データの提出・
検査方法・臨床結果 … の他、
詳細な情報提供が義務付けられています。

 

◆日本では
しかし、日本にはそのような法律はなく、
サプリメントは「単なる食品」に分類されているため、
健康食品市場には「良いものと悪いもの」が混在しています。

 

2001年に厚生労働省がようやく、
保健機能食品
(特定保健用食品+栄養機能食品)
というカテゴリーを設けました。

 

しかし、
特定保健用食品は
何らかの「有用性」は認められてはいるものの、
実際にはどのような科学的根拠があり、
どれだけの数の人に対して臨床試験が行われて、
結果はどうだったのかなどの情報は全く開示されていません。

 

ですから、消費者は商品の良し悪しも、
商品のクォリティーを知ることも調べることもできません。

 

そして、直接的に「何の疾病」の改善につながるのか、
具体的な内容を表示することもできません。

 

こうしたことから、日本では、
今だに「食事をちゃんと食べれば栄養は十分摂れるから、
サプリメントは必用ない」という考えの人も多くいます。
では、「本当に食事をちゃんと食べれば栄養は十分摂れるから、
サプリメントは必要はない」のでしょうか?

 

ビタミン・ミネラルなど微量栄養素不足は
、現代人の病気の90%に影響しているといわれています。

 

「現代人の食生活」や「現代の食品自体の問題」を考えると、
健康維持に必要な栄養素すべてを
通常の食事から摂取するのは難しい状況です。

 

現代の食生活の問題点

 

今、私たち多くの日本人は、
イタリアンでもフレンチでも韓国料理でもスイーツでも、
好きなものを好きなだけ食べることができますが、
いっぽうでアレルギーや糖尿病、
ガン、生理痛などいろいろな病気の人が増えています。
これら病気には、食事が大きく影響しています。

 

●野菜や果物に含まれる栄養素の低下
化学肥料や農薬の使用、ハウス栽培、
品種改良、酸性雨などが原因で、

 

ほとんどの野菜や果物の栄養素含有量は、
40年前の50%以下に減少しています。

 

この50年間で、
ほうれん草に含まれるビタミンCの含有量は12分の1に、
ニンジンのビタミンAは
8分の1から20分の1にまで 減少しています。

 

●加工食品やインスタント食品・加熱食品の増加
私達の食生活は
加工食品やインスタント食品が大変増えています。

 

これらの食品には食品添加物や
トランス脂肪酸が多く含まれていて、
そのために体内で、
ビタミンやミネラルは、無駄に消耗してしまいます。

 

また、これらの食品は高熱で加工されているために、
多くの栄養素が破壊されていますし、
酵素は全て、なくなっています。

 

そのために、加工食品やインスタント食品は、
カロリーだけが多くて栄養素不足の食品です。

 

電子レンジを使うと、
食品の分子構造は無茶苦茶に破壊されてしまいます。
また電磁波による影響も見逃がせません。

 

●栄養バランスの崩れ
多くの現代人は、
肉や乳製品など動物性食品を取り過ぎています。

 

しかし、ビタミン・ミネラルなど
微量栄養素不足で十分に代謝できていないために、
生活習慣病の原因を起こしています。

 

かといって、マクロビオティックや玄米菜食では
細胞に必要な栄養素が不足してしまいます。

 

●ストレス
現代の生活では、ストレスを避けることはできません。
私たちの体は、
ストレスに対処するために
ビタミン・ミネラルを浪費してしまい、
細胞に必要な栄養素不足になっています。

 

●フリーラジカル
煙草、アルコール、薬品、化学物質、大気汚染、
放射線…など様々の原因で発生する「フリーラジカル」は
私達の細胞膜やDNAを絶えず攻撃して、
細胞膜や細胞に炎症を起こしています。

 

炎症があると、
抗酸化栄養素を始め多くのビタミン・ミネラルが
炎症を抑えるために使われてしまいます。
これらのことで、現代人にはどうしても不足してしまう
微量栄養素をサプリメントで補う必要性が生じています。

 

サプリメントと薬の違い

 

サプリメント
人の生命活動に絶対に必要な栄養素を凝縮して含んでいて、
健康・病気にかかわらず
常に必要不可欠な栄養素を補う為の食品です。

 


身体に異変(疾病)があるときに一時的に用いる
「化学合成物質」で、
基本的に健康な体には必要のないものです。
しかし、海外では
イチョウバや、セント・ジョーンズワートのように、
ハーブサプリメントと呼ばれているものや亜鉛のように、
一般的な食事では不足しやすいサプリメントの中には、
「医療薬」として
一般的に利用されているものもたくさんあります。

 

どんなサプリメントがいいのか

 

日本では、サプリメントの基準が明確でないために、
ピンからキリまでいろいろなサプリメントが出回っていて、
どんなサプリメントが良いのか判断に迷います。

 

アメリカにはサプリメントに関する法律がありますし、
民間団体の
コンシューマー・ラブ・ドット・コムが独自の立場から、
サプリメントの適正な情報を提供しています。

 

しかし、日本にはそのような法律や、
公正な立場の検査団体がありません。
ですから、
私たちは、
自分で良いサプリメントをさがさなくてはいけません。

 

ですが個人では当然、製品分析などはできませんね。
そこで、サプリメントのケースや
パンフレットを見て判断できる、
安全なサプリメントの選び方をご紹介しましょう。

 

●食べ物で出来ていること
サプリメントは、不足しがちな栄養素を補給するための物です。
ですから食べ物で出来ていることが望ましいのです。
しかし、ビタミンの中に石油合成のサプリメントもあります。
石油を精製する途中で、
合成してサプリメントを造ることができます。
でも、石油から作られたものは食べたくはないですね。

 

サプリメントの箱やラベルを見ると、
原料が多く入っている順に書いてあります。
小麦胚芽などと食品の名前が書いているものと、
○○含有……と、
原料の食品の名前が分からないものがあります。
食品名が書いてあって、しかも、有機農法の原料が安全です。

 

●どこで、どのように栽培された食べ物が原料か
消費者に分かること食べ物から造ったサプリメントにも、
化学肥料や農薬を使って育てた
原料を使っているものがあります。
また、どこかで栽培したか不明な野菜や果物を買って造った
サプリメントも多いのです。
さらに、ひとつの会社で造ったサプリメントを、
いくつもの会社が
ラベルだけ変えて販売していることもあります。
ですから、安心なサプリメントは、自分の会社の農園があり、
有機農法で、土づくりや苗を育てるところから、
収穫して製品にするまで一貫生産をしている物です。

 

もし
「私が育てた有機の野菜はいかがですか?
それとも、誰かがどうやって育てた野菜か分からないけれど、
どちらがいいですか?」と聞かれたら、あなたは、どうしますか?
※遺伝子組み換えでないことが表示されていることも必要です。

 

●植物をまるごとの濃縮物であること
多くのサプリメントは、ある原料の果物や野菜から、
単一の栄養素を抽出しています。
例えば、ある果物から
ビタミンCだけを抽出して造ったサプリメントがあります。
しかし、ビタミンCだけではビタミンPがないと、
吸収が良くありません。
またビタミンCだけのサプリメントを大量に取ると
胃を荒らします。

 

ところが、野菜や果物を濃縮したサプリメントには、
ビタミンCと共にビタミンPが含まれていて、
ビタミンCの吸収をよくなります。

 

さらに、植物に含まれる有用成分(ファイトケミカルス)
例えば、リコピンやアントシアニンなど
多くの体の役に立つ成分がそのまま含まれています。
※ファイトケミカルスは、数千種類もあります。
そして、ひとつの野菜や果物には、
数十から数百種類のファイトケミカルスが含まれています。

 

ファイトケミカルスは第7の栄養素と言われています。
ファイトケミカルスは特に抗酸化力があり、
活性酸素から体を守るか働きがあります。
ですから、
ファイトケミカルスの含まれていないサプリメントは、
もったいないですね。

 

●原料を加熱しないでサプリメントを造っているか
サプリメントは食べ物の補助ですから、
そのまま、生に近い状態で食べることが望ましいのです。
野菜や果物に含まれるビタミンや酵素は
加熱すると破壊されます。
ですからサプリメントを造るときに
加熱して成分を抽出しているか、
加熱していないかということも、大切なポイントです。

 

●一粒または1日分のサプリメントには、
どんな栄養素がどれだけ含まれているか表示されていること
よく見ると、小さくひと瓶当たりに含まれている量が書いてあるものがありますから、
含有量に注意しましょう。
ひと瓶ではなく一粒です。

 

●栄養標準摂取量をあまり大きく超えていないこと
外国性の合成サプリメントには、
厚生労働省が決めた「日本人の食事摂取基準」 よりも
たいへん多い物があります。
この基準をあまり超えたサプリメントを摂ると、
ビタミンやミネラル のバランスがくずれることがあります。

 

サプリメントは食事の改善と合わせて

 

サプリメントだけ摂って食事を改善しないと、
サプリメントで補える栄養素の範囲が限られてしまいます。

 

少しでも、食事の改善をしてサプリメントを摂ると、
サプリメントの効果が上がります。

 

しかし、
ソバやたまごを食べるとアレルギーが出る人がいますね。
よいサプリメントでも
含まれる成分でアレルギー反応が出ることも、まれにあります。

 

ですから、返金や相談のサポート体制の整った会社を選ぶことも大切です。

 

病院から処方された薬を飲んでいる場合、
飲まないほうが良いサプリメントもいくつかあります。

 

 

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